ズンドコ手記

趣味に関するお気持ち表明をネットの海にドンブラコと放流しています

2021年ベストムービー10

こんにちは!完全に遅刻してますが、2021年公開映画の中からベストムービーを10本選出したので発表していきます。

 

シドニアの騎士 あいつむぐほし

アマプラでTVシリーズ及び劇場作品が一挙配信された流れで鑑賞。超高クオリティのTVシリーズの勢いそのまま、ラストまで駆け抜けた3Dアニメの大傑作だと思います。

原作も好きなのですが、やっぱり継衛やつむぎがガンガンに動く画は観ていて楽しいし、大量の寄居子が迫ってくるシーンの迫力は凄い。

作中最大の激熱展開である、1期OP「シドニア」をバックに谷風長道と岐神海苔夫がダブル出撃するシーンは本当に心が震えた。angelaは偉大。EDのCAPSULE「ひかりのディスコ」も良かった。

科戸瀬イザナさん、好きです。

 

⑨エターナルズ

見ターナルズ。今までのMCUと比べて設定のスケールがめちゃくちゃデカいし、新登場のキャラもたくさん出てきて、1本の映画に収まり切るんか!?と思っていましたが、意外にもシンプルで分かりやすいストーリーラインで見やすかったですね。

本作は何といっても、メンバーそれぞれの特殊能力を一番カッコよく魅せる演出が冴え渡っていて、何度もガッツポーズしてしまった。イカルスのビーム、マッカリちゃんのオラオララッシュ、ほぼグリーンランタンみたいになってたファストスのガジェット連打、そしてギルガメッシュ a.k.a マブリーのエターナル張り手!!!!!

中でもアンジー演じるセナの起用法には感動しました。アンジーほどの超ビッグネームともなれば、単独主演か絶対的ヴィランとしてもっと大きく取り扱われてもおかしくないはず。しかし、本作ではかつて最強だった壊れかけの戦士という役どころで、中心軸とは少し離れたポジションにいながらも、格の高さはキッチリ守られたまま、ここぞという時に爆発的な大暴れするという演出アイディアは素晴らしい!

今後他のMCU作品と絡んでどう変わっていくのかが本当に楽しみ。

 

⑧キャッシュトラック

今年はステイサム主演作品が全国公開された!めでたい!!

舐めてた相手が実は殺人マシンだった!しかもステイサム!というドラにドラが乗った前情報から、死体の山が築かれることは火を見るよりも明らかでしたが、こちらの予想を上回るステイサムの横綱相撲っぷりで笑いが止まらなかったです。

ガイ・リッチーとの黄金コンビも復活し、テンポ良く差し込まれる底意地の悪いブリティッシュ・ジョークの応酬も面白かったですね。次回作もステイサムとのコンビ継続ということでめちゃ楽しみ。

そして本作に出演していたスコット・イーストウッドが新境地を開拓していたのも良かったポイントで、顔立ちは良いものの何となくヘラヘラしている感じが、過去作を観ててもメインどころの真面目な役に上手くハマってないな~という印象でした。しかし、今回はその抜けている感じが一転して底知れぬ不敵さを強調するものになってたのは、新鮮で良かった。

 

⑦シャン・チー/テン・リングスの伝説

MCUフェーズ4一発目の作品に相応しい新鮮でハッピーな映画でしたね。

香港映画あるあるが詰まった前半と、武侠ファンタジーリスペクトに溢れた後半でそれぞれ良さがあり、全国公開レベルの作品でこんなにアジア・アクションにフィーチャーした映画を作ってしまうマーベルには敵わねぇ~と改めて思いました。

新たに登場したテン・リングスを駆使したアクションが見応えあって楽しい!!冒頭で三國無双ばりの単騎特攻をしかけたトニー・レオンが繰り出す技の1つ1つが見たことないヤツ~~~!!スゲェ!!と興奮してしまった。高威力の一撃必殺から、遠距離攻撃、果てには衝撃で空飛べたり、足場にしたりと使い勝手の良さに、今後も末永く活躍するんだろうなとワクワクしてます。

個人的には、メンガー・チャン演じる妹のシャーリンがかなりツボでした。縄鏢とかいう超クールな武器でのファイトスタイルが超最高!!続編での大暴れに期待!

 

孤狼の血 LEVEL2

邦画史上最高の悪役に鈴木亮平が名乗りを上げた記念碑的作品。

前作で役所広司の意思を受け継ぎ、完全に”覚悟完了”した松坂桃李と、更にその覚悟を上回る勢いでぶつかってくる鈴木亮平との激突はオールタイムベスト級の仕上がりになっており、劇場で立ち上がりかける程の衝撃!!

メイン2人以外の登場人物も総じて覚悟が決まっており、やるといったらやる!日和ってグダグダしない突き抜けっぷりは気持ちよく、結果たくさんの人が死ぬ!

アクションシーンもホントに凄かったんですよ。よくありがちな、細かすぎるカット割りやクサいBGMが流れるスローモーションみたいな、そういった誤魔化しが一切ないガチンコファイトスタイル!乱闘シーンでのもみくちゃ具合は、かつての仁義なき戦いイズムが感じ取れて良かったですね。

今回こそ日本アカデミー賞の最優秀作品賞を獲って、もっとたくさんの人にヤバすぎる鈴木亮平にドン引きしてもらいたい。

 

⑤ただ悪より救いたまえ

ドン引きするくらいの暴力でお馴染み韓国映画の新たな傑作!!

ファン・ジョンミンの人間味を感じさせる抜群の演技が炸裂する一方、ほぼT-1000ばりの執拗さで迫るイ・ジョンジェサイコキラー演技もまた煌めきを放っており、全編通して見どころしかない映画でした。

そんな2大俳優が出会うや否、どちらかが死ぬまで続く壮絶な殺し合いはもう圧巻の一言!ナイフ、鉈、刺身包丁とあらゆる刃物でド付き合いしたと思えば、路上で警察をも巻き込みながらの大銃撃戦!その過程で周りの一般市民が大量に巻き込まれる辺りも、人命が軽視されており最高でした。今までの韓国映画と比べて、アクションシーンの動きが洗練されてスタイリッシュさが加わっており、結果ハイテンポで人が死んでいくのには笑っちゃいました。ガンアクションもザ・レイドジョン・ウィックのいいとこ取りのような素晴らしいシーンが出来上がっており、是非ともアクション好きには観て欲しいです。

中盤でトゥクトゥクに乗りながら銃を乱射して突っ込んでくるイ・ジョンジェはオールタイムベスト登場受賞です。この一文にピンと来た人は早く映画館に向かって下さい!!もちろんトゥクトゥクで!

 

ノマドランド

今まで何本も劇場で映画を観てきて初めてに近い体験というか、上映が始まってからしばらくして気が付くと、劇場内の空気と時間がスクリーンに映るアメリカの荒野と繋がったような感覚になったんですよね。穏やかではあるんですが、どこか寂しいような感じで、それだけ没入感が尋常ではなかった映画でした。

クロエ・ジャオ監督の代名詞にもなりつつあるマジック・アワー演出が繰り返し登場するのはもちろん映像的に綺麗で良かったのと、人間社会の境界線で生活するノマドの人々を描くという作品のテーマともマッチしてて流石だな~となりました。

フランシス・マクドーマンドの芯の強い演技も圧倒的でしたね。生活が安定しないという不安の中で、逆に縛られるものが無く自由なのでは?という希望を同時に体現していたことが素人目にも伝わってきたということは、とんでもなく凄い俳優だと思います。

 

③レイジング・ファイア

御年58歳にして自身の最高到達点を更新し続けるドニーさんがまた最高傑作を生みだしてしまった・・・

アクション映画の全てが詰まっていると言っても過言ではないくらい見せ場に次ぐ見せ場の連続で、観終わった後は心の底から晴れやかな気分になりました。

ドニーさんの身体能力を限界まで駆使した、人間業とは思えない動きは相変わらずのキレ。過去作から続くカンフーと総合格闘技の融合に本作でも挑戦しており、今まで見たことないような凄い足技がたくさん観れて良かったです。対するニコラス・ツェーもビビるくらい高速のナイフ捌きで死体の山を量産するなどダレ場が一切なかった。

クライマックスである尖沙咀での銃撃戦~教会でのラストバトルの流れは本当に完璧。スパッと終わるラストカットも超良かったですね。

 

モータルコンバット

はっきり言って全体としてはB級映画と言われても仕方ない部分が多いですが、それでも2021年で最も最大瞬間風速が強かった映画はモータルコンバットでした。

冒頭で故郷を凍らされた真田広之が、忍者軍団を相手取った大立ち回りの時点で完全に元が取れたと思わされる満足感。そこに因縁の相手として登場するのが、あのジョー・タスリムなんですよ!まさかこの2人が共演することがあるんだ・・・となったと同時に、”ヤバい動きが出来る奴はマジで凄い”という認識が世界共通であることに嬉しくなりました。

格闘ゲーム原作ということで大筋となるストーリーは存在しておらず、それ故脚本もやや迷子になりがちではあったものの、いざ戦うぞ!となってからのギアの入り方は凄い!この映画を観に来る人と製作陣の思惑が完全に合致しており、とにかくド派手なフェイタリティをブチかますぞ!!という気概に溢れてましたね。

終盤になって再び訪れる真田広之演じるスコーピオンとジョー・タスリムのサブ・ゼロ戦は、ありがとうの気持ちでいっぱいになってしまいました。カッコよさが極まった”Get over here!”と共に登場するスコーピオン、これまで雑魚相手には氷のしぶきを飛ばして遊んでただけのサブ・ゼロが満を持して抜く氷剣・・・何もかもが満たされたベストバウト中のベストバウト。本当にありがとう・・・

シャン・チーでも登場したように2021年は縄鏢の当たり年。

 

①ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

サブタイトルのしょうもなさはさておき、スースクシリーズに求めていたものが全部ありましたね!素晴らしい連続人体破壊、キャラ立ちしまくったアクション、超印象的なヴィラン、明るい画面、しっかりした脚本、逆に前作が薄味過ぎた反動か本作はあらゆる要素が超濃厚!本当に好きな映画です。

悪役達の物語ということで、真っ当な映画と比べて善悪の価値観が完全に狂っており、それを存分に活かした不謹慎のオンパレードでめちゃくちゃ笑った。それぞれの登場人物の中にも正義となる信念は存在するものの、皆どこか一般のそれとは食い違っており、ズレによって生まれた突拍子もない行動や発言は、流石ジェームズ・ガンはインターネットでド叱られただけあるな~と感心しました。もちろん当の投稿内容は普通によろしくないですが。

登場人物も皆楽しい奴らばかりで本当にハッピーな時間でしたね。特に全身ワクワクガジェット人間のブラッドスポートは今後何度でも観たい名キャラクター、演じるイドリス・エルバの演技も本当に素晴らしかった。他にも1人1人最高だったポイントを挙げていくとキリがないのでこの辺で。

 

☆特別賞☆

〇シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

自分の中であまりにもデカすぎてランキングには入れられませんでした・・・・・・・・・

詳しくはこちら↓

zunzunzunova.hatenablog.com

 

 

相変わらずコロナで映画業界は厳しい感じになってますが、それでも気合で映画を作りるづけてくれる人たちには感謝しかないです。

2022年はすでに「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を観てしまい、もう上がり感は出ていますが、また良い映画と出会えると良いですね。

 

終わり