ズンドコ手記

趣味に関するお気持ち表明をネットの海にドンブラコと放流しています

2020年ベストムービー10

こんにちは。

今年はファッキンコロナのせいで新作公開が減ったことと、おもしろゲームが大量に発売、そして最高の配信番組が爆発的に急増した影響で、過去最低鑑賞数となってしまいましたが、何とか2020年ベストムービーを10本選出したのでチェックしていきましょう!

 

⑩ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

SWEP8で世界中からガックリされたライアン・ジョンソン監督が名誉挽回するかの如く放った快作!超豪華な出演陣の抜群な演技とオールドファッションなクローズドミステリーの食い合わせが良かったです。一族の遺産を巡って争う醜い人間関係と、さらにその場を荒らしに荒らすクリス・エヴァンスのヒールターンを観ていてニヤニヤが止まりませんでした。年始に公開されたこともあり、すでに各種配信サイトでも観られるっぽいので是非!Eat shit!!

 

⑨悪魔はいつもそこに

Netflix作品。最悪な閉鎖空間で起こる陰湿な人間模様つながりでこちらもランクイン!1960年代のアメリカに漂う閉塞感と因習的な宗教感が人間を狂わせ、どこを見ても暴力とクズ人間ばかり!そんな環境でトム・ホランドが何とか正義を貫こうと藻掻くわけですが、笑っちゃうくらいの受難ぶりに彼の新たな一面を見ました。彼を追い詰める大人役としてロバート・パティンソンセバスチャン・スタンジェイソン・クラークが魅せた怪演も素晴らしく最悪でした。特にロバート・パティンソンカス神父は2020年を代表するヴィランだと思います。

 

⑧フォードvsフェラーリ

野郎2人映画の金字塔がまたここに…!油と汗でギラッギラになったクリスチャン・ベールと、一方でクールなマット・デイモンの対比が本当に良かったですね。無茶に挑戦するクリスチャン・ベールの眼がキラキラ光ってたのも印象的でした。セリフで多くを語らず、細かな表情と音響だけで物語を紡いでいくのは凄い。ジョン・バーンサルが出演していたのも個人的に嬉しいポイント!

 

⑦囚われた国家

TL激推しムービーと云うことでめちゃ期待して観ましたが、それを上回る良さでひっくり返りました。地球外生命体に制圧された地球でレジスタンスが反撃の狼煙を上げる!全体のトーンとしては静かで、粛々と話が進んでいく中、それぞれが心に火を灯し続けているのが良かったですね。終わり方は本当に最高でした。

”Light A Match, Ignite A War”

 

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒

キャスティングとビジュアルだけは一等賞だった前作スーサイド・スクワットから4年…ついに俺たちの求めてたDC映画が来た!!紙吹雪の舞う景気の良い警察署襲撃やビックリハウス大乱闘などハーレイ・クインらしさ全開の見せ場がガッチリハマって本当に楽しい時間でした。公開時期がコロナ拡大と被ってしまい、早々と上映終了する映画館が多い中、しぶとく上映してくれてた埼玉の片田舎まで一時間半ほどかけて遠征したのも良い思い出です。

 

⑤1917 命をかけた伝令

 丁寧な職人技でジワジワと地獄に至る様を描いた戦争映画のマスターピース。豪華共演人がワンポイントで最高の仕事をしていく中、ひたすら走り続けた主演のジョージ・マッケイも最後までブレない芯の強さを見せてて良かったですね。疑似ワンカットで続く映像の中で、シームレスに背景の色彩がどんどん変わっていくのも観ててビックリしたポイント。これはもう偉業ですよ!

 

④タイラー・レイク -命の奪還-

 安定して人が死んだり殴られたりする映画を製作してくれるという点において私が信頼しているNetflixが、その本領を過去最高に発揮した本作。雷神クリス・ヘムズワースの素晴らしい肉体から放たれる高速CQCにより、瞬く間に人間がシバき倒されていく!また中盤、好敵手のサジュとの一騎打ちを白昼堂々やったのは超偉いです。Netflix作品の良いところとしてもう一つ、本家がbehind the scenes映像をyoutubeにアップしてくれているので、サム・ハーグレイブ監督が車のボンネットを飛び移ってカメラを回す狂気の映像が今すぐ見れます!

 

③パラサイト 半地下の家族

韓国映画特有の倫理観の欠如が素晴らしい形で現れ、アカデミー作品賞受賞!! テンポの良く導入を済ませた後の、寄生虫は『2体』いたッ!から物語のギアが上がり、ソン・ガンホも観客の我々も胃をキリキリ痛め続ける展開に。溜めに溜めた上での最後の大爆発のカタルシスたるや。リスペクトおじの脇腹に刺さったBBQ串についてた肉に犬が食いついているシーンが本当に好きで、韓国映画の遠慮の無さが一番出ていたと思います。リスペクト!

 

ジョジョ・ラビット

 ちゃんと分かってやってる不謹慎が大好きな自分にとってコンセプトの時点で最高だし、内容も言わずもがな人生のオールタイムベスト!戦争という狂気に巻き込まれた少年と、彼を陰ながら見守る大人たちの優しさに胸を打たれるような映画でしたね。スカヨハの靴だけを映す演出を観て、タイカ・ワイティティはマジで映画が上手いな!と感激しました。マイティ・ソー3で魅せたド派手なラストバトルも健在で、全てが最高でした!!

 

①TENET テネット

 「デカい映画、デカいスクリーン、最高。」の一言に尽きる。コロナで映画文化がもうもうダメだという状況下で、TENETが公開されるぞ!!!というニュースがどれだけ心の支えになったか、まさに世界を救ったとも言える作品。映画自体も、新進気鋭のジョン・デヴィッド・ワシントンとロバート・パティンソンという奇跡のコンビを世にお届けしてくれただけで感謝。野郎2人の奇妙な友情が迎える結末と始まりが同時に起こるなんてアイディア、どうやったら思いつくんだ!?作品のテーマでもある逆行の演出、ノーラン印のリアルジャンボ爆破等々…とにかくこれまで観たこと無いようなド迫力の映像を観た!ということに映画の根本的な喜びを見出しました。今年ブッチ切りでベスト1です、本当にありがとう…

 

 

ここからはランクインはしなかったものの面白かったことは間違いないピックアップコーナーです。

〇劇場版 SHIROBAKO

TVシリーズの大団円から一転し、またどん底からの再起。無茶に挑むみゃーもりの元に集うかつての仲間たち!水島努監督が色んな作品で描いてきた「でもやるしかないんだ!」精神が存分に溢れた名作でした。挿入歌の「アニメーションをつくりましょう」が流れるシーンで泣いてしまった。やるしかないんですよ!

 

〇サーホー

インドの絶対神プラバースがプラバースであるからこそ成立した超大作。こちらの予想を180度裏切ったタイトルコールで度肝を抜かれ、数々のハリウッド作品に目配せした見せ場を次々に打ち出すというドカ盛エンタメに圧倒されました。遠く離れたインドにもワイルド・スピード MEGA MAX」はヤベェ!ということが伝わっていて本当に嬉しいぜ。

 

ランボー ラスト・ブラッド

ランボー衝撃の5作目!!メキシコ人親子の家に居候するランボーが、日ごろのDIYの成果である地下迷路に、娘が友達を呼んでパーティーするというヤバいシーンから一転し、復讐の鬼と化したランボーがメキシコマフィアを殺人ピタゴラスイッチで次々と抹殺!ダメ押しの自宅爆破から分かるように、本作が最後と決めたスタローンのあふれんばかりのサービス精神が詰まった映画でした。ありがとうスタローン!!!

 

〇イップ・マン 完結

ドニー・イェンvsスコット・アドキンスという夢のカードが最高の形で実現したことに感謝しかない…全く衰えの無いドニーさんの動きの呼応するが如く、出てくる格闘家全員のキレキレっぷりが良かったですね。後は、ブルース・リーの路地裏ファイトの時に、超思わせぶりにヌンチャクを腰に差して登場する敵に爆笑しました。そして完璧な形で期待に応えるブルース・リー!!!これだけで元が取れました。

 

Netflix部門

〇オールド・ガード

不死身の軍団オールド・ガードと彼らを追う暗黒製薬会社!銃と斧を同時に使う新しい戦闘スタイルは一見の価値あり。シャーリーズ・セロンのアクションは更に進化を遂げており、彼女の長いリーチから繰り出される柔道技は迫力が凄い。オススメです。

 

〇プロジェクト・パワー

服用すると5分間だけ超能力を得られる薬を巡った、警察と暗黒製薬会社の仁義なき戦い!敵味方問わず、ここぞという戦闘で超能力を使ってくるのがマジでかっこよかったですね。しかもその超能力は個人それぞれで違うので、色んな戦闘スタイルが観れて最高!

 

〇ローグ・シティ

フランス製作のクライム・アクション。こちらも景気よく人が撃ち殺されるので大変良かったです。個人的に嬉しかったポイントは、「アルティメット」シリーズでお馴染みパルクールの神様”ダヴィッド・ベルが久しぶりに映画で観れたことですね。俺たちのジャン・レノも登場し、かなり見応えある内容となっています。ゴッドファーザーリスペクトのラストも良いですね。

 

〇#生きている

近年、ゾンビの名産地に名乗りを上げた韓国からまたもやゾンビ映画の傑作が!新幹線からマンションに舞台を変え、生き残りをかけて奮起する1人のボンクラ坊主がいた!まさに今の世相を表したかのような、ハードスタイル・ステイホームからここまで話が展開出来るのか!?と予想もつかない脚本も非常に良かったです。

 

今年は劇場公開作品が激減したこともあり、何とか新作を観ようとNetflix作品を漁ったわけですが、どれもこれも超面白い!ということはなく、代わりにクオリティが安定しているな~という発見がありました。普段だったら単館上映だったり、TSUTAYAでのレンタル開始待ちになるような、渋いアクション映画を定期的に供給してくれるのは本当にありがたい気持ちでいっぱいですが、その中から年間ベストはあんまり出てこない気がするといったのも正直な感想です。とは言え、アニメやドラマでは毎打席ホームランを打つような大躍進っぷりですし、これからも末永くお世話になろうと思います。

 

 

続いては、新作公開延期の穴を埋めるべく、通常では考えられないような名作の数々が再上映されるという異常事態が発生したことに感謝を述べるコーナーです。

大脱走

約3時間という長丁場にも関わらず、ダレ場が一切なく、ずっと面白いという驚異の映画でした。バイクで駆けるスティーブ・マックイーンは時代を超えるカッコよさでした。とんでもない映画だ。

 

ゼイリブ

伝説の眼鏡かけろ論争を大スクリーンで拝めたことに感謝。いくら何でも話がこじれ過ぎだろ!アクションシーンもマジで容赦が無く、あまりにも火力の強いガサ入れで爆笑しました。間抜けすぎるラストカットも最高。最近はき〇た歯科のデカ看板を見るたびに「あっ!OBEYだ!」と思うようになりました。

 

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版

オールタイムベスト!!去年見てたら確実に年間ベストに入った大傑作!!!ソ連軍の捕虜で結成される愚連隊の絆や、ドイツ軍のライバル、イェーガー大佐との奇妙な友情など、ツボな要素がてんこ盛り!圧倒的クオリティで描かれる戦車アクションも最高そのものであり、何から何まで満足度の高い映画でした。ラストの握手は痺れるくらい良かったです。

 

地獄の黙示録 ファイナル・カット

ワルキューレの騎行が爆音で流れるシーンで感動しすぎて泣きそうになりました。キルゴア大佐の狂人っぷりも超好きです。なお、その後泥沼化するベトナム戦争と同様、混迷する脚本により映画自体がトランス状態に入るという驚異の映画体験をしました。カーツ大佐の元に着いてからの展開は神話そのものですね。

 

トップをねらえ!

OVA版の一挙再上映なので正確には映画ではないですが、あまりの面白さに脳みそをぶん殴られました。マジで世界一面白いアニメ!!!!前半のコミカルな熱血スポ根モノから一転し、ウラシマ効果をテーマに展開する超ド級スケールの物語に完全にやられました。無情にも過ぎる時間の残酷さと、時間を超えた少女たちの絆、そしてデカいロボ!!物語としての完成度が高すぎる。1話ごとに素晴らしいクライマックスがあるのも良かったです。6話ラストシーンのことは思い出すたびに泣いています。ユングフロイトさん、好きです。

 

〇REDLINE

アニメーション、脚本、音楽、声優、設定の何から何までもが100億兆点を叩き出した、この世の宝物のような映画でした。レースシーンにおける加速を表現するアニメーション演出が本当に良かったです。素晴らしい劇中音楽とぶっ飛んだ映像の組み合わせにより、異次元の映画体験を味わうことが出来ました。約100分という上演時間で、スパッと始まってバシッと終わるテンポの良さも最高。どうにか鑑賞ハードルが下がって、皆が気軽に観れるようになって欲しいですね…

 

 

 

以上、2020年ベスト10+αでした。来年は1月からドニーさん新作に、新感染続編、そして実写版モンスターハンターと期待作が目白押しなので、本当に楽しみです。

やっていくぞ!!

 

 

終わり